内科学系紹介
内科学系の方針
内科へようこそ!
各自の目標に合わせて、若手医師が切磋琢磨できる内科を目指して
東海大学医学部内科学系は、現在、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、血液・腫瘍内科、リウマチ内科、脳神経内科、腎内分泌代謝内科の7科で構成されており、2020年度より総合診療学系に属するようになった総合内科とも、従来通り緊密に連携して、内科の各分野で活動しています。
神奈川県西部地域唯一の大学病院として、各分野において最先端レベルの医療を提供するだけでなく、医育機関、臨床研修施設ならびに専門医教育施設として、学生、臨床研修医、内科専攻医ならびにサブスペシャリティ専門医を育成するとともに、研究機関として、医学の発展に寄与する多彩な研究を行なっています。
ここでは、さまざまな目標を持った若い内科医が日夜腕と頭を磨いており、それぞれの目的を達成するために、さまざまなコースが用意されています(内科研修プログラムを参照してください)。
若い皆さんには、以下のことを心に留めて研鑽を積んで欲しいと願っています。
1.内科医として患者に寄り添う
何らかの主訴を持って来院した患者さんに最初に寄り添い、その原因を突き止め、治療するのが、内科医の本質です。もちろん臓器別医療の進歩は著しいですが、最初からどの臓器の病気だとわかっている患者さんは少なく、超高齢化時代が進む中、多臓器に渡る疾患を抱える患者さんがほとんどと考えて良いでしょう。
したがって、最近社会からも強く求められていますが、皆さんには、まず全身を診ることができる内科医を目指して欲しいと思います。もちろん、それぞれの志向に応じて、サブスペシャリティを徐々に極めていくことも重要でしょうが、内科医であることを忘れないようにしてください。
2.見て、話して、触れて、考える
まず、目の前の病態を理解することが、内科医の重要な役目です。最近では、検査結果の多くが短時間でわかるようになりましたが、内科の診断には、病歴、身体所見から得られる情報が、何よりも重要です。結果が出るまでに、色々な可能性を考えておきましょう。
そして、一人の患者に問題点は一つだけではありませんし、ありふれた病気でも、全く同じ人はいません。もしそうであれば、診断は簡単にAIに取って代わられるでしょう。身体所見や検査結果が予想と異った場合は、前提となった診断が間違っているか、複数の異常が重なっているということです。さらに深く考えてみましょう。
3.良き同僚と経験を分かち合う
大学病院のような医育機関で研鑽を積むことの意味の一つは、プレゼンテーションやカンファレンスを通じて症例を深く理解する事によって、自分の担当症例だけでなく、より多くの症例を追体験出来る事にあります。さらに、上に教えてもらうだけでなく、下に教える事で、自分の理解も深まるのです。
また、大学病院は、すべての分野の専門家が揃っていますが、コンサルトする前に、必ず自分なりの答えを用意しておきましょう。皆さんは、将来一人ですべての決断を下さないといけなくなります。その時になって、困らないように。
さて、当院は現在、新型コロナウイルス診療の神奈川県における重点施設として、救急から病棟、外来に至るまで、病院一丸となって貢献しています。
内科としても、専門にかかわらず、内科医として、何ができるかを考え、あらゆる科、あらゆる職種と力を合わせる良い機会ではないでしょうか。
さあ、それでは、みんなで「良き内科医」を目指して、前へ進みましょう!
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副医学部長
内科学系長
腎内分泌代謝内科教授
深川雅史